Interconnected World

この世界は繋がっている。私たちは宇宙との永遠の繋がりの中で存在している。まるでいくつもの波が重なり合って影響し合っているように、全てが互いに繋がり合い、相互に働きかけながらこの世界が成立している。

現代の科学は分離を前提にしている。科学の探求が分離をベースとして始まったときから、人類は発達していく社会を見つめながら広大な宇宙のフィールドに取り残されているのではないかという孤独を味わい続けることになった。世界が先にありその現象を観察することから発達してきた科学では、意識が先にあり世界は意識によって創られているということを受け容れるのは不可能だ。

分離は世界と「私」を区別するところから始まる。そもそもの過ちはそこにある。

もし科学が分離を手放したら、この宇宙の繋がりが眼前に広がっていることが明らかになるだろう。もしこの世界の全てが意識から発生し、互いに繋がり合い影響を与え合いながら存在していることを前提とした科学技術が発達すれば、人類は全く新しい文明を築くことになるだろう。

私たちの意識は互いに繋がり合って一つのフィールドを作っている。意識によって創られたフィールドはそれぞれが一つの世界を形作る。たくさんのフィールドによって創られた現実が重なり合ったもの、それが「今」の世界である。全ては始めから繋がっていたのだ。私たちは既にある世界に肉体をもってやってきたのではない。「今」という世界を私たちの意識が創っていて、その中に過去の設定や歴史も含まれているというだけだ。「今」という現実がゆらぐことはない。今までも、これからもないだろう。

私たちはずいぶんと遠くまで来てしまった。私たちは常に源と一体なので、分離は存在しない。しかし、私たちは「分離の視点」を持つことができる。分離の視点を持つと、肉体はより独立感があり、時間はより現実的に感じられる。分離の視点を得ることで得られる特徴的な感覚はたくさんあるが、その中でも特筆すべきは統合だろう。

統合とは、長きにわたる分離の旅を終えて本来の在り方に還るということだ。私たちは統合して初めて、いかにこれまでの分離の旅が長かったかに気づくだろう。私たちが現在、文明として認識している技術のほとんど全ては分離をベースにしたものなので、統合をベースにするとあらゆるものが変化し、今まで不可能だと思われていたことが可能になる。

本質的に、世界とは「私」そのものだ。なぜなら「私」がいるからこそ世界を認識することができる。「私」がいないのに世界が存在することはあり得ない。シンプルなことだがそれが全てだ。

統合とは、思い出すことだ。「私」が世界であったことを思い出すことだ。この世界では「私」以外のことは起きていない。このことはずっと変わることがなかったし、これからも変わることはない。

「分離の視点」は全ての現象を単純化して片付ける。現象を見て再現できるなら正しいことであり、それを誰かが今までに証明していればそれは正しく、証明し得ないものはこの世界には存在しないことになる、というのが分離の視点だ。そこに「私」はいない。なぜなら分離の視点では世界は「私」よりも前に存在しているからだ。

世界で既に起きたこと、証明されたことは「本当」であり、それ以外のことは「あやしい」というのが分離の視点だ。しかし、思い出してほしい。「今」という瞬間は、この宇宙で初めて起きている。「今」という瞬間は、これまで一度もおなじように起きたことのない、今この瞬間にたった一度だけ起きている奇跡的な現象なのだ。

「今」が奇跡であり、この世界の全てだ。誰も「今」を再現することも、検証することもできない。この世界には「今」しか存在しない。そして「今」だけが起き続けている。この奇跡を観ずになにを観ようとするのか?

「今」をベースに過去を想定することはできる。「今」をベースに未来を夢想することもできる。時間が本当に存在するのかどうか、あなたのハートに聞けば答えが返ってくるだろう。あるのは「今」だけだ。過去は存在していないし、未来も存在しない。あなたが実存と共にあるとき、存在するのは「今」だけだ。

これは過去の伝統や先達に敬意を払わないということではない。私たちはなによりも先にまず、「私」がいなくてはこの世界は存在し得ないということを思い出す必要があるということだ。

「私」がいて、初めて世界がある。「私」であることを思い出したとき、初めてありのままの世界を認識できる。そのときに起きるのが統合だ。全ては繋がっているという感覚に満たされる。過去も未来もなく、ただ永遠に現在が続く心地よさにハートが満たされる。

「分離の視点」はあるが、「統合の視点」は存在しない。統合した瞬間に、全ては一つになる。視点はなくなる。「私」と世界が繋がる。「私」と宇宙が一つになる。

Neosho

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