真理とはあなただ。
どんなに賢くても、どれほど優れていても、真理を指差すことはできない。指差した瞬間に、それは真理ではなくなる。
だから、真理を追い求めるのはやめることだ。
そして、宇宙にくつろぎなさい。この広大な空に、大地に、くつろぎなさい。
あなた自身が真理であることを思い出しなさい。
どこにも向かう必要はない。はじめから真理は存在していないのだ。
それでも人は真理を追い求める。
なにか確実なもの、そこへつかまっていればこの先も大丈夫と思えるものを欲しがる。
しかし、この世界に確かなものなど存在しない。
この宇宙とは、瞬間瞬間に変化していく。私たちの生きているこの瞬間こそが変容の現れなのだ。
なにも心配することはないし、どこかにつかまる必要もない。
あなたはすでに大いなる愛と無限の叡智に抱かれている。
それ以上のなにを求めるのだろうか?
あなたの輝きが、真理だ。
それ以外に真理など存在しない。
あなたはあなたが生まれたその瞬間からずっと、その輝きを広大な宇宙に投げかけている。
その美しい煌めきを一度でも感じることができたなら、あなたは二度と外側に真理を探すことはないだろう。
それは失われることのない光だ。
その光があなたの望みを叶えるために執事のようにあなたにかしずくわけではない。
その光があらゆる病を癒し死の恐怖と絶望からあなたを救い出してくれるわけでもない。
その光はただあなたのいる場所を照らす。
その場所、「今」あなたがいるところがあなたの出発点であり、到達点だ。
向かうべき場所はない。
歩むべき道もない。
「ただ在る」こと、「今」と一体であること、それが本来のあなただ。
すでにあなたが真理と一体であることを思い出せば、もう二度と真理について想いをはせることはないだろう。
真理を見い出せば、あなたにとっての真理は消滅する。
真理とはあなただ。
はじめからずっと、あなたという光がこの世界を照らしている。
外側の世界に手を広げたところでなにも見つかりはしない。
あなたの内面に、刮目しなさい。
あなたの内面に、耳をそばだてなさい。
あなたの内面に、心を開きなさい。
静寂の声をききなさい。
そこに一条の光がある。
それがあなただ。
Neosho